園だより

幼稚園でのけんか

 ある日のこと、年少組のA君が今まで引っぱっていた車の手を放し、B君が降りたばかりのまだハンドルを握っている三輪車に手を置いたので、三輪車の引っ張りあいになり、お互いに『あー』『やめてー』『だめー』と言い始めました。近くに年長さん、年中さんがいれば、仲直りをさせてくれることもあるのですが、あいにくいませんでした。二人の心の声を訳すと、A君は『今度は、三輪車で遊びたくなった』B君は『ちょっと降りたけど、まだ遊ぶ』という感じでしょうか。

 A君に『“かして”と言って“いいよ”と言われたら遊ぼうね。“まだ使っている”と言われたら我慢しようね』と伝え、B君には『まだ、遊びたいときは“まだまって”とか“もう少しあとでね”と言ってね』と言いました。大人が入ると、まだ遊びたいのに『いいよ』と言って貸してあげることが多いので、B君にも話しました。

 A君は泣きながら「か…し…て」B君「今、使っているからあとでね」A君「…」涙がとまりませんでしたが、我慢をしました。この小さな出来事の中に、二人にとって大切な学びがたくさんありました。これからも、遊びの中からたくさん学んでほしいと思います。

園長 橋爪 千尋
今月のうた
あの空はどうして青い   おばけなんてないさ

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